シングルマザーがフルタイムで働くのはきついです。
正社員として働く場合は、体力的にも精神的にも時間的にも辛い。
ただ『シングルマザー=正社員は無理』というわけではありません。
時短を意識すれば、シンママがフルタイムで働けるタイムスケジュールは組めます。
今からシンママが正社員で働く難しさやコツについてお話ししますね。
シングルマザーがフルタイムで働くのはきつい
なぜシングルマザーが正社員などフルタイムで働くのはきついのか。
それは先ほども言ったように、時間的な問題や体力的な問題が関係しています。
具体的には次の3つのシチュエーションで辛いと感じやすいです。
① シンママだと正社員で就職しにくい
まずそもそも論として、今の時点で正社員で働ける場所が少ないです。
再就職を考えてハローワークに行っても、良い条件で働ける職場が見つけづらい。
シングルマザーだと転勤や残業がない職場が理想ですよね。
また子供の学校行事などに参加するためにも、有給が取りやすい職場が良いでしょう。
そういったホワイト企業に就職できる保証はどこにもありません。
子供が熱を出したり、休園になれば家にいる必要もあるでしょう。
なので就職するときは、シングルマザーの働き方に理解がある会社かを確かめる必要があります。
いきなり正社員で働く方法もありますが、時短勤務や正社員登用制度があるパートから始まるという選択肢もありますよ。
② 正社員と家事を両立するのは体力的にしんどい
無事に再就職できたとしても、仕事を続けていくと、少しずつ両立の難しさに気づきます。
例えば通勤の負担ですね。
子供を保育園に送り迎えしながら通勤をするのは大変。
それに朝早くに起きて、掃除や洗濯をして出勤する。
仕事が終わって、帰宅後はすぐに夕食の準備をするというハードスケジュールが続きます。
時間が経つにつれて体力的にきつくなってくるのが、仕事と家事の両立です。
③ フルタイムだと子供との時間がない?育児の難しさ
フルタイムだとパートと比べて家にいない時間が増えるし、帰宅後も家事に追われます。
そうすると結果的に子供との時間が少なくなってしまうんですね。
子供に寂しい思いをさせていると感じながら、でも子供のために両立を続けなければいけません。
特に子供が小さくてお留守番が続くといった状況だと、申し訳なくなってきて精神的にきつくなります。
なので子供が大きくなるまでは、パートと在宅ワーク。
ある程度、一人で家でいれるようになってからフルタイムで働くなど就職するタイミングも考えましょう。
- 就職先が見つかりにくい
- 仕事と家事の両立がきつくなる
- 子供との時間が減る
シングルマザーがフルタイムで働く前に!選択肢を確認する
『子供を育てる=正社員で働く』
この選択肢しかないわけではありません。
もちろん子供が大きくなれば学費などが必要なので、パートよりフルタイム勤務の方が良いでしょう。
ただ子供が小さいときは他の選択肢もあります。
支援・働き方から、フルタイムで働くタイミングについて考えていきませんか?
① 児童扶養手当などシンママ向けの支援を調べ直す
まずはシングルマザーが受けられる可能性がある国や自治体の支援を見ていきます。
支援をフルで活用できれば、労働の負担を減らせますよね?
元旦那の養育費の他に、受けられる支援を見つけましょう。
まず、ひとり親家庭を支援する制度に児童扶養手当があります。
所得が160万円以内であれば、全額支給となる約4万円を受けることが可能。
(フルタイムであれば減額となります。)
このほかにも住宅手当やひとり親家庭等医療費助成制度など、出費の一部を負担してくれる制度も。
- 児童扶養手当
- 住宅手当
- ひとり親家庭医療費助成制度
また自治体によっては住民税・所得税の減免などが受けられることもあります。
さらに収入が少なければ国民健康保険料や国民年金の減免を受けられるケースも。
ひとり親への支援と、収入が少ない人への支援
この2つの支援を調べて、労働時間の負担を減らせないか検討しましょう。
正社員で働くにしても、パートで働くにしても、受けられる支援は申請した方が良いです。
② シングルマザーに向いてる働き方とは?時短勤務や在宅ワーク
生活費や子供への教育費を稼ぐ方法を、フルタイム以外で考えていきます。
まず最初に検討したいのがパートの掛け持ち。
保育園や学校に行っている間だけ働けるパートがメイン。
そして親が家に来てくれる日など、時間が空いたときに2つ目の仕事をするというスタイル。
シフト自由のアルバイトなら、こういった流動的な働き方も可能です。
さらに2つ目のパートとして在宅ワークをするのも良いですね。
在宅ワークなら5分~10分といったスキマ時間でも取り組めます。
スキル不要となると少し単価は下がりますが、通勤の手間もないし2つ目のバイトとしては効果的。
- データ入力・文字起こし
- ハンドメイド
- Webライター
子供が小さい間はパートと在宅ワークに取り組む。
子供が大きくなってから、正社員登用のアルバイトに切り替えるという選択肢もありますね。
そして就職先についても就職活動以外の方法もあります。
それが正社員登用制度があるアルバイトに応募するというもの。
最初はアルバイトから始まり、お互いに問題がなければ正社員になるという働き方です。
これならアルバイトをしながら、仕事や育児と両立できる職場かを確かめることができますよね。
いきなり正社員として働くよりもハードルが下がるので、採用もされやすいですよ。
③ シングルマザーがフルタイムで働けるのはいつから?
今までの話にもあったようにフルタイムで働けるかは、お子さんの年齢も関係してきます。
幼稚園に入る前で急に熱を出すような年齢であれば、両立は難しくなります。
実家で暮らしたり、会社がシングルマザーに理解がないと現実的ではないでしょう。
ただ子供が小学生に上がるくらいの年齢になると、急に体調を崩すことも少なくなります。
学校の授業時間も長くなるので、その間は働くこともできますよね。
高学年になれば急に残業となっても、家でお留守番はできるようになります。
お子さんが大きくなり働ける時間が増えれば、将来の教育費を貯金する余裕も出てきそうですね。
参考⇒シングルマザーの貯金なしから脱却!貯金額1000万を目指す第一歩
- まずは受けられる支援を見つける
- 在宅ワークや正社員登用制度なども検討
- 両親の支援や子供の年齢も働く時間に関係する
シングルマザーがフルタイムで働くとき!夕飯など負担なく続けるコツ
最後はシングルマザーとしてフルタイム勤務をするときの過ごし方を見ていきます。
大切なのは手を抜いていい部分は徹底的に手抜きをすること。
そうしないと仕事・育児・家事の両立はできません。
シングルマザーがフルタイムで働くときのタイムスケジュール
9時~17時まで働くと仮定すると、タイムスケジュールも固定されます。
基本的な一日の流れは以下のようなイメージ。
- 6:30 起床
- 6:30~7:30 家事(洗濯,朝食,子供を起こす)
- 8:00 洗濯物を干して子供と一緒に出勤
- 9:00~17:30 仕事
- 18:00 退社(学童保育の場合は子供を迎えに行く)
- 19:00 帰宅
- 19:00~20:00 家事(夕食の準備,洗濯物を取り込む)
- 20:00~21:30 子供との時間・お風呂
- 21:30~22:30 一人の時間(仕事や掃除も含む)
- 23:00 就寝
このように一日の流れを見ると大切なポイントが見えてきます。
まずは通勤時間がかからないこと。
家から職場までの距離は近ければ近いほど、実生活の負担が軽くなります。
そしてあとは家事の手抜き。
いかに手を抜いて家事をするかにかかっています。
② 仕事・育児・家事を両立するには時短を意識する
家事を時短するために検討したいことは3つあります。
まずは時短家電を使うこと。
- ルンバを使って床掃除をする時間を無くす
- 調理家電を使って調理時間を減らす
- 乾燥機付き洗濯機を買って洗濯物を干す時間を短縮
このように時短家電を使えば、日々の家事時間を減らすことができます。
最初は出費がかさみますが、長期的に見ると時間短縮のメリットの方が大きくなりますよ。
メルカリなどで中古の家電などで安く買うのがおすすめ。
2つ目は代行サービスを活用すること。
例えば買い物する時間を宅配サービスで短縮する。
(セール品を買うなど無駄遣いも減るのでおすすめ)
そしてエアコンの掃除など時間がかかる場所は家事代行サービスを使うなど。
子供が大きくなれば皿洗いをしてもらって、お小遣いをあげるという方法もあります。
3つ目は家事をやらない日を作ること。
例えば仕事帰りに子供を迎えに行って外食をする。
テイクアウトで家で食べるという方法もありますよね。
掃除に関しても、仕事が長引いた日はサボってOKというルールにするなど。
家事を上手にサボることで、一日のトータルの負担を減らしていきましょう。
- 通勤時間の短さは正義
- 時短家電を使う
- 代行サービスを使う
- 夕食を作らない日を作る(外食やテイクアウト)
シングルマザーだとフルタイムはきつい!子供の年齢も考えて決断しよう
シングルマザーだと確かにフルタイムで働くのはきついです。
お子さんの年齢が小学生以下だったり、両親の助けがないとさらに難しくなります。
まずは国や自治体の支援を受けたり、アルバイトの掛け持ちから検討しましょう。
掛け持ちについては、シフト自由の求人や在宅ワークだとマイペースに働きやすいです。
お子さんが大きくなるにつれて学校や習い事の時間が増えるので、そこからフルタイム勤務を始めるという方法もあります。
いきなり再就職は難しくても、正社員登用制度があるアルバイト求人なら採用されやすいですよ。
就職前に職場の雰囲気や、育児・家事の両立ができそうかも確かめることができますし。